南米の新種 ゴキブリなのに絶滅危惧種??? しかも発光する 〜ルキホルメティカ・ルケ Lucihormetica luckae〜

こんにちは引きこもりです。

 

今日も南米の新種シリーズやっていきましょう!!

 

突然ですが

皆さんゴリブリと言ったら何を思い浮かべます?恐らくあのカサカサという足音と共に素早く走り回る黒い物体、、、夜寝てる時に天井から降ってきたと思ったら、、、

 

みたいな感じで嫌悪感の権化みたいな生命体ですよね。因みに余談なんですが、ゴキブリって交尾する際、前戯としてオスがクンニするみたいですよ、、、

 

想像すると少しシュールですよね笑

 

 

そんな嫌われもののゴキブリですが、なんと南米には絶滅危惧種というか、もう絶滅しているかもしれない種類がいるんです。ゴキブリが絶滅なんて普通なら嬉しいですよね?しかしこのゴキブリ、絶滅するにはちょっと惜しい存在なんです。

 

どういうことか?是非最後まで読んで見て下さい。

 

それでは今回テーマであるルキホルメティカ・ルケ(以下L ルケ)を紹介します

 

 

L・ルケは南米のエクアドルで発見されました。このゴキブリは絶滅危惧種というだけではなく、様々な奇妙な特徴を持っています。

 

まずこのゴキブリの特徴はなんといっても暗闇の中で発光することです。このことを専門用語で生物発光(bioluminescence)と言います。

 

深海ではチョウチンアンコウが代表ですが、この生物発光は深海ではありふれたモノです。そして多くの種の光る理由は捕食や交尾の為です。

 

しかし、このL・ルケは違う理由で発光しています。その理由は後ほど解説しますね。

 

 

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興味深い点はまだあります。それはこの生物は世界初の非対称発光生物であるという点です。それはどういうことか?

 

実際の写真を見て貰えば分かると思うのですが、黄色く光る目のようなものが2つ確認できます。

 

そして右目の少し下にもう1つ小さな目があるのに対し左には光がありません。

 

そう、まさにこの3つ目の小さな目こそがL・ルケを世界初の非対称発光生物と言わしめる所以なのです!!!

 

とまあこれだけです。何故このように発達したかということは生物学的には重要な事かもしれませんが、僕には良くわかりません、、、

 

ではこの発光する特徴を少し解説しましょう。発光に使われている物質はルシフェリンという酸化されることで光る深海魚や蛍が主に使う物質です。

 

そしてL・ルケの背中の構造は車のヘッドライトのような仕組みになっています。つまり、ヘッドライトの発光源のバルブを取り囲む鏡がある様に、L・ルケの中には反射素材があり、発光源からでた光が反射して光っているそうです。

 

このお陰でL・ルケは自身の明るさの後ろに隠れる事ができるとかできないとか、、、

 

ここまで聞くと、なんか光ってるから簡単に捕食されてしまいそう〜と思う方もいらっしゃると思いますが、違います。

 

ここで先程お預けしていた発光する理由を説明します。L・ルケが発光する理由は自分の身を守るためです。

 

実はこのゴキブリと住処が同じのコメツキムシという有毒生物がいるのですが、この生物は捕食者を脅すために発光しています。なのでL・ルケは自分も捕食されないようにこの生物を擬態したんですね。

 

自分を守るために擬態する生物は多いですが、そのために発光すら真似るなんて手間暇かけてますよね笑

 

しかし、残念な事に(?)このゴキブリは近くの火山が噴火した影響で2010年以降、現在まで見つかっていません。頑張って進化で発光を身に付けたようですが、少しマヌケな種のようですね。巷ではスターウォーズのジャワに似てるとか似てないとか、、、

 

 

それではサヨナラ〜